実話～運命～
「聞いたんよ。里美と豪くんが付き合ってるって。豪くんはあんたが好き言うてたし。なんであんたが好かれるんよ。ヤリマンで性格わるくて可愛げもないのに。豪くんも変な女とさっきイチャついたりしてるし、あんたたち頭おかしいんちゃうん？？」


夏美はそう言うとわたしの机を蹴った。

蹴られた机はわたしのほうへ傾いた。

そしてガツンとわたしの腹にあたった。


その音に黙って聞いていた志穂が後ろを向いた。

いや、多分クラスの殆どが見ていた。

安奈はそれを笑って見ていた。


「キャハハ、夏美うける♪」

そんなこと言って。


頭の線が久しぶりに切れたのがわかった。

プツンと音が聞こえた。


横にかけていたバックを取ると振ってそれで思いっきり夏美の頭をを殴った。

中には化粧ポーチがあってそれが当たったようでガツンという音が響いた。


「なんやねん、好き勝手言って。お前にわたしとウィルの何がわかるん？言うてみ！！ほんまのこと何もしらんと好き勝手言ってしょうもない奴やな。」


そして夏美もわたしに掴みかかってきて顔を殴った。


「こんな女好きな豪くんは頭おかしいとしか思えへんわ。」


そう吐き捨てた。

そして負けずにわたしも夏美を殴り返し


「ウィルのことおかしい言ってええんはわたしだけや！！」


そう言ってマウンドを取って夏美を殴った。

何発も何発も。


それにヤバイと思ったのかクラスの男が止めに入り、わたしと夏美を離れさせた。

まだわたしは興奮が収まらず、離されても罵声を飛ばし続けた。
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