実話~運命~
ウィルはよく、”お前への歌や。”と言ってその年流行った【らいおんハート】を歌ってくれた。

それが嬉しくってよく2人して口ずさんだ。


「ま、里美がライオンにピッタリってのもあるけどな♪」


そんなことも言ってたけど…。


「里美は手離すとどっか行きそうでこわいわ。」


ってもよく言われてた。

1人行動、するかな??

って不思議だった。

そのときはこの意味はわからなかった。

わかるのはまだまだずーっと先の話。



そして2月のバレンタインの前、志穂と猛がついに付き合うことになった。

猛からの告白で、志穂は


「あいつ、絶対バレンタイン狙ったと思わへん??」


と言ってた。


「当たり前やん。でもよかったな。」


そう言って喜んだ。



そしてバレンタイン前に志穂と一緒に志穂の家でチョコを作って2人に渡した。


「明日は寝込まなあかんやん。」


といった2人に2人して暴力という愛のムチをかました。





そしてわたしたちは高校1年を終えた。


と思っていた。


春休みにとんだ出来事がわたしに起こった。
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