実話～運命～

もうすぐ４月という晴れた日だった。

この日というかこの時期、わたしは求人雑誌を見てバイト先を必死になって探していた。

でもやりたいところがどうしても見つからず家でゴロゴロしていた。

ウィルはファーストフードの揚げ物のバイトを始めていた。

同じところで働こうというのを無視して頑張ってさがしていたけど、進むのはタバコの量だけ。


切れてしまい、しょうがなく近くのコンビニへ向かった。

いつもなら１台ある原付で行くけど洋介くんか裕太かが乗って行っていたらしく、徒歩で向かった。


夕方６時半ほど。

あたりはもう暗かった。



この時間に１人であるくなんて危ないって普通は言われるだろうけど、わたしには日常茶飯事だったし、別に危ないなんてこれっぽっちも思わなかった。


でもいきなり走ってきたワゴンにわたしは拉致された。

中にいたのは４人の男。

運転手が１人と後ろに３人。

そして…安奈の夏美だった。



「ガバガバだろうけど犯しちゃって♪こいつ…奈落の底に突き落としてやってな。」


冷たく男らに夏美が言い放った。

この女…絶対許さない。


そう思ってわたしは思いっきり足で夏美を蹴った。

そんなわたしにキレて夏美もわたしを蹴る。


口を押さえられて服は脱がされ始めてたけどそのまま

「てめー、まじ後悔させてやっからな！！覚悟しとき！！」

そう脅した。


わたしは半裸状態になっていてまじ悔しさと、ウィルの顔が浮かんだ。


”大丈夫、わたしはこんなんじゃ落ちぶれない。”


そう自分に言い聞かせたとき、車が止まった。