実話~運命~
ステージ3 中学時代
わたしの不幸はまだ終わらなかった。

中学校の制服ももちろんおさがりだった。

最初からわかっていたけど少しだけ期待していたわたしはかなり落胆した。



中学校になると父親が母親とわたしに酒を飲んでは暴力をふるった。

でも裕太にだけはなぜかふるわなかった。


わたしは真っ赤に殴られそのまま学校へ行った。



先生に聞かれても絶対言うな。

言ったら追い出す。



母親にそう言われていた。

追い出されることがこわかったわたしは心配してきた先生に


「ゴメンナサイ、自分でやりました。」


そう繰り返した。

疑われたかもしれないけど、先生もめんどくさかったのか何も言ってこなくなった。

そしてその自分でやったという噂が流れ、わたしは更にまた、変人扱いされた。

冬の寒い日もコートも着らず、ヨレヨレになった穴のあいたところを自分で補正した学校指定の靴下を履いて登下校を繰り返した。



そして中学2年の春、母親はついにわたしと裕太を連れて父親から逃げた。

母親の姉の家へ。



そこはまた飛行機で行く遠いところだった。


その時、母親がわたしも連れて行ってくれたことがすごく嬉しかった。

嫌われてなかった、お母さんはわたしを助けてくれたと。

場所は関西の方だった。



母親の姉はシングルマザーで、初めて会ういとこは男で中学3年。

名前を洋介といった。

あかるい茶髪で口にピアスが開いているかなり荒れた人だった。



洋介くんがどっかからかわたしの制服をもらって来てくれた。


その制服はかなりスカート丈が短く、セーラーの丈も短かった。

改造されまくったものだった。
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