実話~運命~
洋介くんは学校に向かわず、友達の家に行った。
その家には髪が金髪だったり、茶色だったり、そして目が青かったりする男女が8人ほどいた。
玄関でたまっとった。
バットを手に持っていたり、ありえないくらい皮膚が真っ黒な女の子がいたり、目がパンダのように黒かったり。
前の学校は田舎だったからか、あまりそういう人はいなかった。
まだこっちのほうが都会ってこともあるし。
「わりぃ、遅れた。」
そう言って洋介くんがバイクから降り、集団の中に入っていった。
あまり他人と話したこともないだけあって挨拶すらできなかったわたし。
そんなことを聞いていたのか
「これ、里美。今日からうちの学校入る俺のいとこ。俺ん家住んでるから仲良くしてやってな。」
そう紹介してくれた。
わたしはそう言われても喋れなかったしバイクの上から動けなかった。
あまりにも目の前にいる集団がこわかったから。
前の学校にいた人たちよりも断然ガラが悪い。
「なぁ、里美。こっち来なよ。」
そう言って目を真っ黒にメイクしている人がわたしを呼んだ。
この時代はコギャルが流行していた時。
その流行に乗っていたんだろう。
わたしは呼ばれたのでこわかったけどバイクから降り、洋介くんの後ろにポツンと立った。
「何お前隠れてとんねん。こっち来いって。」
そう言って洋介くんがわたしの手を引いた。
わたしは小さい輪の中に入った。
この前までは全くもって縁のなかった輪の中に。
立ったままの人、しゃがんでる人、それは様々だった。
みんな関西弁だ。
みんな見とる…。
喋れないのにこの中に入ってもいいのかなって思っていた。
その家には髪が金髪だったり、茶色だったり、そして目が青かったりする男女が8人ほどいた。
玄関でたまっとった。
バットを手に持っていたり、ありえないくらい皮膚が真っ黒な女の子がいたり、目がパンダのように黒かったり。
前の学校は田舎だったからか、あまりそういう人はいなかった。
まだこっちのほうが都会ってこともあるし。
「わりぃ、遅れた。」
そう言って洋介くんがバイクから降り、集団の中に入っていった。
あまり他人と話したこともないだけあって挨拶すらできなかったわたし。
そんなことを聞いていたのか
「これ、里美。今日からうちの学校入る俺のいとこ。俺ん家住んでるから仲良くしてやってな。」
そう紹介してくれた。
わたしはそう言われても喋れなかったしバイクの上から動けなかった。
あまりにも目の前にいる集団がこわかったから。
前の学校にいた人たちよりも断然ガラが悪い。
「なぁ、里美。こっち来なよ。」
そう言って目を真っ黒にメイクしている人がわたしを呼んだ。
この時代はコギャルが流行していた時。
その流行に乗っていたんだろう。
わたしは呼ばれたのでこわかったけどバイクから降り、洋介くんの後ろにポツンと立った。
「何お前隠れてとんねん。こっち来いって。」
そう言って洋介くんがわたしの手を引いた。
わたしは小さい輪の中に入った。
この前までは全くもって縁のなかった輪の中に。
立ったままの人、しゃがんでる人、それは様々だった。
みんな関西弁だ。
みんな見とる…。
喋れないのにこの中に入ってもいいのかなって思っていた。