その一瞬に、恋をした
Season1
再会
Jua side
「すごかったね、あれ」
海から離れ、凛とふたり下宿先にむかっていると、おもむろに凛が口を開いた。
さっきの男ふたりのサーフィンのことをいっているのだろう。
確かにすごかったし、かっこよかった。
「ねぇ」
「えっ」
「あの茶髪のこ…明希だっけ?かっこよかったなー」
「…実は私も黒髪のほう、かっこいいっておもった」
そう、むかつくし納得いかないけど、不覚にも私はあの黒髪の男をかっこいいって…思ってしまった。
「これって運命じゃない?すごいねー。ま、淡い恋だよね。どうせもう会うことないし」
「そうだよね。結局旅行先の地元の人だしね」
だけど…心のどこかではそう思えない自分がいた。
もしかして、なんて考えてしまう。ありえないってわかってんのにさ。
「あ、ここじゃない?ほら、看板あるし」
凛が指さしたさきは、白い建物。夏休み一杯、この島にいる私たち。ホテルなんて泊まったらいくらになるか分からない。だから、凛のお父さんの知り合いがやってるお店に泊めてもらうことになった。宿泊代は簡単なお店の手伝いをすること。
「すごかったね、あれ」
海から離れ、凛とふたり下宿先にむかっていると、おもむろに凛が口を開いた。
さっきの男ふたりのサーフィンのことをいっているのだろう。
確かにすごかったし、かっこよかった。
「ねぇ」
「えっ」
「あの茶髪のこ…明希だっけ?かっこよかったなー」
「…実は私も黒髪のほう、かっこいいっておもった」
そう、むかつくし納得いかないけど、不覚にも私はあの黒髪の男をかっこいいって…思ってしまった。
「これって運命じゃない?すごいねー。ま、淡い恋だよね。どうせもう会うことないし」
「そうだよね。結局旅行先の地元の人だしね」
だけど…心のどこかではそう思えない自分がいた。
もしかして、なんて考えてしまう。ありえないってわかってんのにさ。
「あ、ここじゃない?ほら、看板あるし」
凛が指さしたさきは、白い建物。夏休み一杯、この島にいる私たち。ホテルなんて泊まったらいくらになるか分からない。だから、凛のお父さんの知り合いがやってるお店に泊めてもらうことになった。宿泊代は簡単なお店の手伝いをすること。