〔完〕本当の愛をあたしに教えて

そして、黒の輝く瞳とブラウンの前髪が
いきなり目の前に現れたその時・・




翔先輩は、あたしに優しく触れるキスを
した。


「みんなに、バレちゃったね。」



バレたのをうれしそうに笑う俺様
王子がこのとき再び現れた。


久々のお出ましだった俺様王子
これからはずっとこのままなのかな・・・


それでもいい。
そう思ってしまう自分がいる・・・



あたしは翔先輩のことが好きなのかなぁ



これが恋なの・・・?  



「でも、まぁ
 ここまで来たらゴールしないとね。」


まだ俺様王子のままの翔先輩が
今度はゴールへ行くと言い出した。


そして
ほぼ、放心状態のあたしの腕をつかみ
体育館まで一直線に走り出した。



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