〔完〕本当の愛をあたしに教えて

「第一位　２年B組～。
　代表者は来賓席の前まで、
　優勝トロフィーと優勝商品を取りに
　来て下さい。」


そう、もちろんバスケを優勝した時点で

総合優勝がほぼ決まっていた翔先輩のクラス
２年B組が優勝だった。


結果発表をグランドの隅の日陰で
聞いているあたし・・・


もちろん、というか普通に考えて
全校生徒の前には戻る勇気は　
もうなく、一人静かに結果を聞く。



こんな
短時間にいろんなことがあって
疲れ果てているあたしとは正反対で

まだまだ俺様王子のままなのは翔先輩



翔先輩は、あたしを日陰のところに
置いて自分は何事もなかったかのように


親友の音架　悠里(ｵﾝｶ　ﾕｳﾘ)先輩のもとへ
行った。