〔完〕本当の愛をあたしに教えて

あたしたちは買い物を終え、
歩いて家に向かっている途中・・


「・・それ持つよ。」


翔先輩があたしの持っていた
買い物袋を見ていった。


「・・えっでも。」

「別にいいから。」


翔先輩はそういってあたしの
手から買い物袋を取り
自分のところへ持って行った。


・・みんな翔先輩のこんな
ところに惚れるのだろうか


こんな風に、誰にでも
優しいところが・・・・


でも、今そんなことを考えて
る場合じゃない・・・

翔先輩は気づいているのだろうか・・


さっきから
誰かがあたしたちの後ろを
ついてきているような気がする・・


< 140 / 333 >

この作品をシェア

pagetop