〔完〕本当の愛をあたしに教えて
あたしたちは買い物を終え、
歩いて家に向かっている途中・・
「・・それ持つよ。」
翔先輩があたしの持っていた
買い物袋を見ていった。
「・・えっでも。」
「別にいいから。」
翔先輩はそういってあたしの
手から買い物袋を取り
自分のところへ持って行った。
・・みんな翔先輩のこんな
ところに惚れるのだろうか
こんな風に、誰にでも
優しいところが・・・・
でも、今そんなことを考えて
る場合じゃない・・・
翔先輩は気づいているのだろうか・・
さっきから
誰かがあたしたちの後ろを
ついてきているような気がする・・