〔完〕本当の愛をあたしに教えて
「優奈、お願いがあるんだけど。」
翔先輩はそういうとあたしを振り向かせ
向かい合うような形になった。
近すぎる翔先輩とのキョリ
こんなに近くで翔先輩の顔を
見るなんて初めてかもしれない
前から思ってたけど
やっぱり彫刻ようにきれいな顔立ち
黒の大きい瞳に映るあたしの顔
絶対にそこらへんのモデルより
カッコイイ!!
「優奈、俺の顔に見惚れてるところ
悪いんだけどさぁ。」
バ、バレてた。
ちょっとこの場合恥ずかしいのは
翔先輩よりあたしじゃない!!
翔先輩は勝ち誇ったように
クスッと笑っている。