〔完〕本当の愛をあたしに教えて

「零華どうしよう・・・
 あたし翔先輩と・・」


あれからすぐあたしは零華の部屋に
来たのだ。


2年生が修学旅行でいない間は
学校も休み


「ちょっとどうしたのよ。
 しかも優奈、唇真っ青よ。」


息を切らしながら部屋にきた
あたしに少なからず零華は驚いていた。


まぁいつものあたしなら
絶対にこんなことはないはずだから


「まず、これ飲んで落ち着きなさい。
 ちょっと今日の優奈、変よ。」


いつもと逆のあたしたちの立場・

いつもなら冷静なのがあたしで
元気はつらつなのが零華のはずなのに


今日はそれが逆転してしまっている。


今日だけは零華が凄く頼もしく見えた。



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