〔完〕本当の愛をあたしに教えて

クラスのお嬢様からの熱い視線を受け
ながら、隆臥が座った席は・・・・


あたしとは正反対の廊下側の席


「ねぇねぇ、大倉 隆臥くんだって
 名前にピッタリのイケメンだねぇ。」


そういうのは、もちろん隣の零華。


そういえば零華には、隆臥とあたしの関係
は話したことがない。


・・・・じゃあ、この際教えたほうが
いいのかなぁ。


でも、ややこしくなったら嫌だし。


まぁ、いっか。
ただの知り合いってことで。


「そう?
 零華はイケメン好きだよねぇ。」


薄っすらと笑みを浮かべたあたし・・



まだこのときは知らなかったんだ。

翔先輩のクラスに1番名前を聞きたく
ない人が転入してきたことを・・・


< 230 / 333 >

この作品をシェア

pagetop