〔完〕本当の愛をあたしに教えて
「優奈のクラスにも転入生が
来たんだって?」
今日ほど、一緒のお昼がイヤだった
時はなかっただろう。
生徒会長室でいつも同じように
あたしの作った弁当を食べている
翔先輩とあたし・・・
「ハイ。
もしかして翔先輩のクラスにも?」
そうなんだよ・・・
そんな返事は絶対に聞きたくない。
でも・・・・
「そうだよ。
優奈も知ってる人だよ。」
あたしはこの瞬間にわかったんだ
絶対、本城 怜悧だとね・・・
そして、これから何かが起こる
そんなことも予想していた。