〔完〕本当の愛をあたしに教えて
「教えて欲しい?」
勝ち誇ったように言う翔先輩・・
このままだと今までの経験から言って・
俺様王子に変わる可能性・・・
100%
でも・・・・そうなってもいいから
知りたい・・
翔先輩の宝物・・・・
ちょっとでも、いいから翔先輩のことが
知りたい。
今はそんな好奇心が不安をかなり
上回っていた。
「教えて欲しいですよ。」
「じぁあ、これからも変わりないことを
約束にね。」
「あたしが変わらないことがですか?」
「そう。その宝物が消えないように・・
約束だよ。」
翔先輩は、約束だから。
そういいながら大きな手であたしの
頭をなでてくれた。
それがとっても嬉しかった。
そして安心した。