〔完〕本当の愛をあたしに教えて

「あ~、なんか俺のほうが恥ずかしく
 なってきたし。」


もう遅いし帰ろう。

逃げるように翔先輩はそう言ってあたしの
腕を取りその手があたしの手を握って・・

あたしたちは公園を出た。


このときの翔先輩の焦った顔は
忘れることがないだろう。

翔先輩も照れることなんてあるんだぁ~

そんなことを実感したときでもあった。




「・・・ところで
 明日の試合、優奈もくるんだよね?」


え・・・・

「い、行きますよ?」


「俺の応援に?それとも大倉の応援に?」


どうしてここで隆臥が出てくるのよ・・
隆臥バスケしてたって言ってたけど
さすがに明日の試合には入部してすぐ
だから出るはずないのに・・・


しかも、あたしが隆臥の応援?
・・・あ~翔先輩の考えてることって
本当にわかんない


さっきは、一人で自分の発言に
照れてた可愛い翔先輩だったのに



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