〔完〕本当の愛をあたしに教えて
7、真実の愛~10年越しの愛を持って・・・ずっと好きだった~
「さっすが翔先輩ねぇ~。」
「零華、まだ言ってるの?」
「何言ってるのよ!!
あの劇的な男バスの勝利・・
忘れるわけがないじゃない!!」
「・・はいはい。」
そう。
あの全校応援のバスケの試合から
今日で2週間がたった。
もちろん、うちの高校のバスケ部
が余裕に勝ち・・・
というかほとんど翔先輩の大活躍
により圧勝。
零華はまだ一人、
そのときの余韻に浸っている。
あたしはというと・・・
バスケのルールがいまいちわからず
ゴールと得点版の行き来ばかりをしていた。
・・・これなら少し勉強してくる
べきだったかなぁ。
翔先輩の試合を見たのは
あの体育祭以来だった。
あのときよりも遥かに翔先輩は
上手くなっていた。
こないだの試合には
トップチームのスカウトの人が
見に来ていた・・・
って零華が言ってたような。