〔完〕本当の愛をあたしに教えて

「そりゃもちろん、本命ですよ。」

「おまえにしては珍しいじゃん。
 去年は棄権したんだろ?
 理事長から聞いたけど。」


「あ~去年わな。
 だってこいつっ!!ってやつ
 いなかったし・・・」


「そんなんでいいのかよ。」


「まぁ、大丈夫だろ。
 だって今回はちゃんと書いたし。」


「・・だから誰だよ?」


「翔こそ・・ってかおまえは
 もう決まってるか・・・」


「・・まぁ一応はな
 でも俺たちは婚約の関係だし
 選ばれるわけないから。」


「あ~そうだったな・・
 でも、まだ正式に結婚は
 してないから・・チャンスは
 あるんじゃねーの?」


「・・まぁ
 そんときはそんときで・・」

「みんな聞きたいはずだろ~。
 天下堂華の時期社長のプロポーズ!!」


「・・・おまえなぁ」


「わかったよ。怒るなって。
 楽しみだよな。
 あと一週間後が」


「俺はぜひともおまえが選ばれて
 欲しいけどな。」


そんな二人の会話がされていたことを
誰一人女子たちは知ることがなかった。




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