〔完〕本当の愛をあたしに教えて

気がつけば、もう3人の人の告白が終わっていた。


もちろん、結果なんて覚えてない。告白の言葉すら頭に入ってない。


次は隆臥の番・・。


司会によって隆臥がステージに上がる。

代表だからだろう、黒のスーツに黒ネクタイを付けいつも以上にカッコよさが増している。


その姿に悲鳴に近い声が響く。



《では、百合華第2位の王子 大倉 隆臥さん。プロポーズの相手はどなたですか?》



会場の悲鳴が静まり、みんな隆臥を見つめる。



マイクを持った隆臥は・・・

『・・もちろん、決まってるじゃないですか。』


《・・・と、言うと?》


『1年C組 百合華 優奈さんです。』


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