〔完〕本当の愛をあたしに教えて

あたしの肩に腕をかけてそんなこと言ったのは・・


「・・・翔先輩っ!?」


他の代表者と同じようにスーツをきている。


でも、黒のシャツに黒ネクタイ、黒のジャケット・・・完全な悪い人?

そんな服でも着こなす翔先輩。


いつもよりカッコよくみえる・・・



とか思ってると・・

囁くようにあたしの耳元で


「優奈、ちょっと待っててね。」



そういうと、あたしが持っていたマイクを取り、


「隆臥、俺の奥さん困らせんなよ。んじゃ俺らはこれで。」


 
「じゃあ行こっか?」


翔先輩があたしの肩にかけていた手をあたしの手へと持っていき・・


「あっ、司会さん。」

何かを思い出したのかのように再びマイクを持った翔先輩。


《・・・あっハイ、なんでしょうか?》

明らかに突然声を掛けられ焦っている司会。
< 310 / 333 >

この作品をシェア

pagetop