〔完〕本当の愛をあたしに教えて
あたしの肩に腕をかけてそんなこと言ったのは・・
「・・・翔先輩っ!?」
他の代表者と同じようにスーツをきている。
でも、黒のシャツに黒ネクタイ、黒のジャケット・・・完全な悪い人?
そんな服でも着こなす翔先輩。
いつもよりカッコよくみえる・・・
とか思ってると・・
囁くようにあたしの耳元で
「優奈、ちょっと待っててね。」
そういうと、あたしが持っていたマイクを取り、
「隆臥、俺の奥さん困らせんなよ。んじゃ俺らはこれで。」
「じゃあ行こっか?」
翔先輩があたしの肩にかけていた手をあたしの手へと持っていき・・
「あっ、司会さん。」
何かを思い出したのかのように再びマイクを持った翔先輩。
《・・・あっハイ、なんでしょうか?》
明らかに突然声を掛けられ焦っている司会。