〔完〕本当の愛をあたしに教えて
そして、とうの翔先輩は
この学校でも・・・・
容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、
少し無口のクール系
で行くらしく
さっさと前をみて階段を下りている。
朝までの、
おしゃべり俺様王子はどこに行ったのか
「ねぇ、あれって翔先輩じゃない?
もう、先輩たちに囲まれちゃって・・・
優奈、いいの? 」
前の学校でのこの光景
思い出してるかのように笑いながら
零華が言った。
「別にいいんじゃない。
あたしにはどうなろうと関係ないし」
翔先輩のほうを見ずに
下駄箱へと急ぐ
「わかったってば~。
機嫌悪くしないで・・・」
あたしが、機嫌悪くなりそうなのを
わかった零華が謝りながら走ってあたしの
方へ向かってきた。