〔完〕本当の愛をあたしに教えて
あたしが携帯を出しているころ
イベントは進んでいた
「それでは、結城 翔さん。
告白しますか。それともしませんか?」
司会のこの一言で体育館が静まり返った
みんな息を飲み込んで彼のほうを見る・・・
帰ろうとしていた男子達だって、
立ち止まって振り返って先輩のほうを見ている
あたしも携帯をポケットにしまい
先輩のほうをみた
心の中では、どうせ今年も・・
と思っているけど見てしまう・・・
そして先輩はマイクを持った・・・
「告白は・・・・・・します。」
確かに先輩は今こういった、
静かな声でこの一言だけを