淋しがりのストレイキャット
「先に部屋行ってろ。今飲み物と冷やすやつ持ってくし」

「わかった、ありがとう」




でもその不安は必要なかったみたいで、菜月はいつもと変わらず階段を上がっていった。



階段を上がって1番奥の突き当たりが俺の部屋。

バンドをしていたころの名残で防音設備だ。(めんどくさいから誰にも言ったことはないが)


菜月を先に行かせると、俺は冷凍庫から保冷剤を取りタオルで包んで、菜月の好きな紅茶と一緒にトレーに乗せた。






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