淋しがりのストレイキャット
「菜月、長井のこと…ほんとにアレでよかったのか?」


やはり長井の名前を出した瞬間、表情が強張った。
菜月はゆっくりティーカップを置くと困ったように俺を見る。







「わからない」







「あたし誰が1番大切か、わかんなくなっちゃった…」



そう言って揺れる瞳。


菜月のとまどいにピンときた俺は、続けざま質問をいくつか投げ掛ける。





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