淋しがりのストレイキャット
「菜月、」
「…みっちゃん!」
「また、長井見てたのか?」
「うん、やっぱりサッカーしてるときの長井くんはカッコイイな〜って」




そう言ってやっぱり淋しげに笑う菜月。


ホントに、何考えてるかわかんねーヤツだな…。



成績は学年首位グループにいる優等生の菜月

校内でトップクラスの悪ガキの俺


どうして仲が良いかとよく言われるがそれはこっちが逆に聞きたいぐらい。


菜月は誰に対しても平等で、俺がこんなになっても臆せず話し掛けてくる。


幼なじみだということ以外に
共通点なんてみつかんねーし…。


だから大人はみな口を揃えて菜月に言う。






「あんな不良と付き合うと、馬鹿が移るからやめなさい」




と。









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