白い世界:未完
目が覚めたけどお母さんとお父さんが話しているのが分かって
敢えて目を閉じたままにした
「ねぇ、あなた。そんな事、今はどうでもいいわ」
「そんな事だと?ふざけるのもいい加減にしろ!
私の跡取りはどうなる!」
「その前にこの子は私達の子供なのよ...」
「そんな事は分かっている。
ただ養子をとるだけだ」
絶望だった
理由はなんとなく分かった
柏原家は子供が会社の跡取りで、
その子は絶対に東楠学園を卒業している
勿論私もそこを目標に頑張ってきた
もうこの話は聞き飽きるほど、聞いた
だけどきっと
私は東楠学園に入園すら出来ないだろう
この動かない
足のせいで