白い世界:未完
その家では、私と
私のお手伝いさんの純さんと2人で暮らした
純さんは30後半の女性だけど力持ちで
お母さんの様に私の世話をしてくれた
私の毎日といえば
朝起きて
朝食をとって
庭を散歩して
昼食をとって
リハビリをして
夕食をとって
外を眺めて
就寝
繰り返しの日々だった
そんな生活に飽きるのに
時間はかからなかった
でも1年は我慢した
14歳になった
パソコンでネットを知った
顔も本名も知らない
どこに住んでいるかも
何も知らない沢山の人達と
1日中会話をして
ゲームをして
非現実的な毎日だったけど
少しだけ生きていく意味を
明日を迎える理由を
見出だせた気がした