僕のマーメイド
第二章『恋はどこから?』
 
 
 
俺の耳からあの歌声が離れなくなっていた。


気づけばその歌を口ずさむ。


登校中に何度も繰り返していると、

川島が毎回「また飛びおった。」と

笑いながら言っていた。



川島と俺は別のクラスなので、

学校へ行くと別れた。



川島のいない時間は

とてもつまらなかったが、

『李乃』のことを想うと

楽しくて仕方なかった。



早く休み時間になって、

李乃のいるクラスを探さなきゃな。



そんなことだけをただボーっと考えていた。


 
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