僕のマーメイド
 
 
 
それから2人はずっと無言だった。



食べ終わってまだ時間がある事に気づき、

俺は李乃に声をかけた。



「そ、そうだ。

李乃、歌きかせてくれよ?」


「へ?!歌?」


「あぁ、昨日歌ってた・・・。」


「あれのこと?

ごめん。今日はちょっと・・・・・」



喉を押さえていたので、

声の調子が悪いのだと分かった。



「そっか。ごめんな。無理言って。」


「私の方こそごめんね?」


 
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