幸せはキミと ~お嬢様と貧乏大学生~
<幸せはキミと>

*美由紀



あれから3年。

私は実家近くにある、小さい頃からの憧れだったチャペルの控え室にいる。

今日私は圭吾さんの妻になります。

「すごくキレイだ。みゆ」

あれからお付き合いを始めた圭吾さんは、私を"みゆ"と呼ぶようになった。

私は普段は"圭吾さん"と呼ぶけれど、甘える時だけ"圭ちゃん"だったりする。

「圭ちゃんキスして」

「その呼び方はズルイなぁ」

照れ笑いしながらも、右手は私の頭に、左手は腰に巻き付けながら…、

「愛してるよ。みゆ」

「私も愛してる」

2人の唇が重なった。

「口紅取れちゃったな」

「春子さんに冷やかされちゃうわ」

「そうかもな」

「あ…」

「またしたくなっちゃった」

「うん、もう。ばか…」

珍しくキス魔と化した圭吾さんに私は胸がキュンキュンと跳ねていた。

私たちの未来はやっぱり明るかったね。


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