危険なパジャマ【総】
小さな女の子が公園のブランコに
座って泣いていた。
僕はそっとその女の子に近づいた。
「どうして泣いてるの?」
『ヒック……ック……』
「お名前は?」
『…いわ…な…い。』
「どうして?」
『……みんながへんななまえって…わらうもん…』
「なんで?せっかくパパやママがつけてくれたのに。
おかしくなんかないよ?」
『…おにいちゃんもわらう?』
「僕は笑わないよ」
『ほんとう?』
「うん。ほんとうだよ。だから僕に教えて?」
女の子ゎ小さな声で言った。