危険なパジャマ【総】


―――十数年後―――


僕は、再び出会った。



その小さな女の子に。



『はじめまして、中園かりんです。』




「・・・・かりんとうちゃん?」




『か・り・んです!!
初対面でそれは失礼ですよ!』






知ってるよ。

「それ言われるの嫌いなんだよね?
前いじめられてたし。」





『え・・・・?なんで知って・・・・?』




どうやら君に僕の存在は
残ってないみたいだ。





「冗談だよ。そうかなって思って
言ってみただけ。」




『そうですよね。

でもそれはもう言わないでくださいね!!』



< 30 / 31 >

この作品をシェア

pagetop