来栖恭太郎は満月に嗤う
復讐に失敗し、俺から直々の制裁を受け。

しかし俺は彼らの命までは奪わなかった。

慈悲?

馬鹿を言ってはいけない。

その証拠に、俺はハルパスを容赦なく殺した。

クレオやリルチェッタ、ライガン、そしてアリカ。

彼らを生かしておいたのは、単に俺の愉悦の為に過ぎない。

彼らはあれだけ俺に完膚なきまでに叩きのめされ、屈辱に塗れた敗北を味わわされておきながら、まだ俺への憎悪を忘れていない。

あれだけ俺の圧倒的な力を見せ付けられ、爵位級悪魔を上回るほどの千年真祖の実力を目の当たりにしておきながらも、まだ復讐の機会を虎視眈々と狙っているのだ。


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