来栖恭太郎は満月に嗤う
あまりの感情の高揚に、高笑いしたくなる気分を抑える。

霧深く、朝だというのに薄暗い樹海の中の屋敷。

そんな憂鬱な光景でも、俺にとっては実に清々しい朝に違いなかった。






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