来栖恭太郎は満月に嗤う
退く気はない。
ライガンの態度を見てそれを悟ったのだろう。
「そう…」
リルチェッタは悲しげに睫毛を伏せた。
「私が敵意を抱いているのは来栖恭太郎だけ…だから例え貴方がlycosだとしても、私は敵対する気はなかったのだけれど…」
リルチェッタの言葉に、俺は眉を潜める。
lycosとは何だ?
どうやらギリシャ語のようだが…生憎と俺はギリシャ語はわからない。
勿論、ライガンも同様だ。
リルチェッタの言葉には耳を貸さない。
彼の頭の中にあるのは、目の前の美しい獲物をどう食らってやるかという、その一点のみ。
躊躇も逡巡もなく、高い跳躍からの牙が、リルチェッタの身に降りかかる!
ライガンの態度を見てそれを悟ったのだろう。
「そう…」
リルチェッタは悲しげに睫毛を伏せた。
「私が敵意を抱いているのは来栖恭太郎だけ…だから例え貴方がlycosだとしても、私は敵対する気はなかったのだけれど…」
リルチェッタの言葉に、俺は眉を潜める。
lycosとは何だ?
どうやらギリシャ語のようだが…生憎と俺はギリシャ語はわからない。
勿論、ライガンも同様だ。
リルチェッタの言葉には耳を貸さない。
彼の頭の中にあるのは、目の前の美しい獲物をどう食らってやるかという、その一点のみ。
躊躇も逡巡もなく、高い跳躍からの牙が、リルチェッタの身に降りかかる!