★あいつは教育係☆
・*相原信次*・



雅哉さんに彼女がいるって知って、ショックだっただろうな......あいつ。

だから、俺はあいつを遊びに誘ったんだ。

勿論、失恋で落ち込んでいる所に優しくして、俺の事を好きにさせようっていう、完全なした下心付きで。



らしくないけど、あいつが喜んでくれるように、前日に、行く場所とかデートの計画を夜中までずっとしてたから......

俺は寝坊してしまい、待ち合わせ時間にちょっと遅れてしまった。



あいつ、もう来てるかな?

待ち合わせ場所に行ってみると......

いた。

凄い可愛い格好してて

俺のためにオシャレしてくれたのかな?って思ってしまう。



「早いじゃん。」
って、綾菜の前に出た。

......本当は遅れてごめんって言わなきゃいけないんだけど......



俺の服をマジマジと見つめて、顔を真っ赤にして俯く綾菜。

何?
カッコいい?


本当は、可愛いなって言ってあげれば良いんだけど、恥ずかしいし素直じゃないから、俺は黙って綾菜の手をとって

「早く行くぞ。」

と言った。
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