★あいつは教育係☆
「楽しかったね!」

って私が言うと

「そうだな。何か買い出しに来たっていうより、遊びに来たって感じだよな。」

って信次。

うん。
実際、買い出し中も私はデートとしか思ってなかったしっ!

買い出し係は面倒いって思ったけど

買い出し係になって、本当に良かったなぁ。



「んじゃあ、また明日な?

流石にもう夜も遅いから、帰らなきゃ......

名残惜しいけど、繋いでいた手を離した。

「うん......」



「何?まだ帰りたくないの?」

うっ!
図星でございます......

誤魔化しのために、にへら笑いをした私の頭を信次がど突く。

......

痛い......

「お子ちゃまは早くお帰り?」

っ!
子供扱いして!

「分りましたぁ!帰りますー!さ・よ・う・な・ら!」

ちょっと拗ねながら、後ろを向いて帰ろうとすると

「綾菜!」

って、信次に呼び止められた。

何よ!
何て言ってきたって、許してあげないからね!

どうせ、私はお子ちゃまですから!



信次は私の手を掴んで自分の方へ引き寄せ

「帰宅中に転ぶなよ?それと、他の誰かと手繋ぐなよ。......俺が妬くから。」

えっ?
それって......
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