★あいつは教育係☆
「そろそろ始まるので、皆さんこちらに集まって下さい。」

とオーナーが言いに来たので、私達は会場へ向かった。

会場には、オーナーと最終準備をしていたのか、既に信次がいた。


ん?あれ?

私達は手伝わなくて良かったの?

ソローッと雅哉さんを見ると

雅哉さんは、ニコッと笑いながら

「そういえば、綾菜ちゃんを呼びに行ったんだった。」

......

他の三人を見ると

「「「そういえば、雅哉が遅過ぎだから、呼びに行ったんだった。」」」

......

もしかして、サボっちゃってた!?

分からなかったとはいえ、信次だけにやらせちゃった!!


私はすぐに信次の所に行って

「ごめんね!」

と謝った。

でも、信次は素っ気無く

「別に......」

って言うだけで......

私があんな事言ったから?

やっぱり、あの言葉はからかっていただけなんだ......

あ。やばい。

涙が出てきた。

泣いちゃダメ......

泣くな!!

でも、私の思いとは裏腹に、涙は止めどなく溢れて来る......
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