★あいつは教育係☆

連れて来られた場所は、私達スタッフの控え室だった。

頼みたい事ってなんだろう?

アレンさんはおもむろに紙袋を出して

｢これ、俺達からのプレゼント!｣

と私に渡してきた。

えっ?私、誕生日でもないんだけど......

とか不思議に思いつつ、紙袋の中を見てみると

あ......

そこには、淡いピンクの素敵なドレスが入っていた。

｢これ......｣

私が言うと

アレンさんは笑いながら

｢パーティーの最後にダンスがあるだろ?これ着て信次と踊りなさい。｣

と言った。

どうしよう......

凄く嬉しい。

｢でも......｣

私は嬉しくたって、信次は迷惑かも知れないし......

｢見ててイライラするんだよ。絶対に両思いなのにさ。｣

突然徹さんが、部屋に入って言ってきた。

｢両思い?｣

と私が聞くと

｢そっ。お前も分かりやすいけど、信次も凄い分かりやすいんだよ。だから、絶対お前らは両思いなの!｣

徹さん......

その言葉信じて良いのかな?

｢きっと、大丈夫ですよ。｣

和希さんも部屋に入ってきて、私の手をギュッと握って励ましてくれた。

和希さん......

｢あとは、綾菜ちゃんの勇気だけだよ?｣

アレンさんが頭を撫でて言ってくれた。

アレンさん......


｢ありがとうございます!私......頑張ります!｣

と私が言うと

三人は｢｢｢頑張れ!｣｣｣

って言ってくれた。