★あいつは教育係☆
「綾菜ちゃん!魔女のコスプレ可愛いよ!」

「ありがとうございます。お嬢様の魔女姿もとても可愛らしいですよ。」



「綾菜ちゃーん!僕、君の魔法にかかったみたいだよー!さっきからドキドキしてしょうがないんだ!」

「まぁ。御主人様!それは大変ですわ。ただ今、魔法を解いて差し上げますので......」



って、魔法にかかったって、何なのよ!

私は貴方に魔法をかけたつもりはありません!

でも、もし魔法が使えるなら、信次と恋人にって......

ううん。そんなの駄目。魔法で恋人になっても、嬉しくないもの。



「綾菜ちゃん?」

ん?

あっ!私、接客の途中だったんだ!

「申し訳ございません。お嬢様!どうしたのでございますか?」

急いで私が聞くと

お嬢様はニィっと笑って

「もしかして、信次くんの事考えてた?」

「あ......はい。実は......って!えぇ!?」

なんで分かるの?

「あはは!やっぱり!図星だったんだー!今、絶対なんで知ってるの?とか思ってるでしょ?分かりやすいのー!綾菜ちゃんって!」

......お嬢様にもバレていたなんて......

私、どんだけ分かりやすいのよ。
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