★あいつは教育係☆
佐々木アレン
「お嬢様方~!今日もお美しいねぇ。」

「やだぁ。アレンさんったら~。」


俺、佐々木アレンはSweet☆Rainのスタッフ。

アレンって名乗ってるけど、実はSweet☆Rain用ね芸名。


えっ?本名が知りたい?

うーん......

じゃあ、キスしてくれたら教えてあげても良いよ?

......なーんて♪

今、絶対に顔赤くなっているでしょ?

可愛いねぇ!


とまぁ、お分かりだと思うけど、自他共に認める女の子大好き人間!

あっ。言っておくけど本命出来たら、結構一途よ?俺。

でも、まだ運命の子とは出会ってないんだけどねー。

暫くは、たくさんの女の子達と仲良くするのも悪くないしねぇ!


なーんて思っていた矢先。

「私、貴方みたいな人大嫌いです。」

一人の女の子から言われた言葉。


えっ?
急になんで?

俺、ただ接客しただけなのに......



「私もう帰ります。お金は何処に払えば良いんですか?」

「あ......あちらで......」

女の子はそうですかと言って席を立ち、本当に帰ってしまった。



......

「アレンさん、大丈夫ですか?」

「なんなの!あの女!アレンさん、気にしなくても大丈夫ですよ!」

俺をいつも指名してくれる女の子達が、俺の周りに集まってくる。

「アレンさん......」

「まぁ、好みは人それぞれだしな。」

「きっと、あの子は僕みたいな可愛い男か、信次や徹みたいなクールな男か、雅哉さんみたいな優しい人が好きだったんだよ!」

綾菜ちゃんや信次達も、俺を頑張って励まそうとしている。


でも俺は

「うん......」

という気の抜けた返事しか出来なかった。
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