★あいつは教育係☆
「私......男の人苦手で......今までずっと女子校でしたし......でも、今年から共学の大学に行くので、どうしても慣れないと!と思ってSweet☆Rainに行ったんです。アレンさんは優しく話しかけて下さっただけなのに......私あーいうの慣れてなくて......口から出たのはあんな言葉で......本当にごめんなさい!」


なるほど~。
そうだったのかぁ。

じゃあ、別に嫌われてるわけじゃないのかな?

そう考えると、ちょっと嬉しくなって、俺のテンションもMAXに上がった。

「もう謝らなくても良いよ?しょうがないよ!それより名前はなんて言うの?」

女の子は

へっ!?名前!?

ってビックリしながらも

「工藤......霞(くどうかすみ)です......」

と答えてくれた。


「霞ちゃんかぁ。じゃあ、これから霞ちゃんが男の子に慣れるために、俺が協力してあげようか?」

「えっ?」


俺は霞ちゃんの頭を優しく撫でた。


霞ちゃんは、身体を強張らせながら、目だけをパチクリさせた。

「共学なんでしょ?大学。じゃあ、少しは男の子に慣れなくちゃね?」

と俺が言うと

霞ちゃんは暫く考え込んで

そして顔を真っ赤にさせながら

「あの......えっと......よろしくお願いします......」

と言った。
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