先生に恋した私





坂井「ハァ…  やっぱり…」



やばい!
ばれたかな。



私はそう思い目をつむった。


でも今だに先生のオデコは私のオデコにくっついたまま。



私はさすがに恥ずかしくなり、顔をどけようとした。


けれど、すればするほど先生の顔もこっちに近づいてくる。




坂井「おいッ!  逃げんな!!」



急に先生に怒られて、私のカラダが-ビクッ-っと跳ねた。


その衝撃で-ゴツンッ!!-



私の頭が先生のアゴにもの凄い勢いでぶつかった。



坂井「痛ッ!! …中野、大丈夫か? …って痛ッ…。」



どうしよう!

絶対嫌われた…。

絶対怒ってるよね。

あぁ、またやっちゃった。

どうして私ってこんなにも人を怒らしてしまうんだろう…。








そう言えばあの時もそうだった。


あの人のためだと思ってやったのに結果的にはあの人を怒らせ傷つけただけだった。





やばい、思い出したら涙が…。

こんな顔みせられない。




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