先生に恋した私
…ッグス…。
どうしよう涙が止まんないよ。
…ッグス…。
私が必死に涙をこらえていると不意に-ギュッ-っと後ろから抱き締められた。
坂井「なんで泣いてるかは分かんないけど、いっぱい泣け。
涙ってな止めようとして止まるもんぢゃないんだってよ。
それになかなか止まんないんだってさ。
俺の仲間に医者のやつがいてさ、知ってるんだ。
で、そいつが言うには涙ってのは涙が枯れるまで泣くしか止め方が無いんだってよ。
だから今は思う存分、泣け。 好きなだけ泣けばいいから。
俺はお前が泣きやむまでこうしてやるから…。」
最初はなにがどうなってるか意味が分からなかった。
けど、何だか先生の話を聞いていたらもう泣くのを我慢しているのが面倒になってもうどうでもよくなった。
私はそのあと先生の腕のなかで子供みたいに顔をクシャクシャにしておお泣きした。
そのあとの事はあんまり覚えてないんだけど、
あとから先生に聞くと先生の腕の中で寝ていてしまったらしい。
きっと風邪のせいだと思う。
それとあまりにも先生の腕の中があったか過ぎて、優しすぎて、寝てしまったんだと思う。
こんな事があってカラ私は先生の事が気になりだした。