先生に恋した私
そして今、私は担任の北村先生の英語の授業をうけながら
窓の外を眺めている。
目的はただ一つ。
先生をみるため
授業なんて関係ないようなもん。
それに私は学年でも頭のいい方で、テストの結果はいつもトップ10人以内に入っている。
だから、ちょっとくらいなら先生鑑賞にひたっていても大丈夫なんだ。
ずーっと先生を見ていた私はもう北村先生の声なんか全然聞こえてなかった。
すると急に後ろから-パコンッ-と誰かに頭を叩かれた。
恐る恐る後ろをみると…
そこには笑顔で怒っている北村先生がいた。
北村「さぁーももか。 いったい君は授業中に何してるのかな?」
もの凄く不機嫌そうな声が私の上からふってくる。
どうしよう……
「えっと、あのそれは……」
とりあえずなにか考えなきゃ。
でも坂井先生を見てました。
なんて言えないよね。
よし!嘘をつこう!!
「あの、あそこのニャンちゃんを見てたんです!!
可愛いですよねぇ~。」
どうだ! これなら大丈夫だよね。
北村「嘘はいけないなぁ…。
放課後、資料室に来い!!」
ガーーーーーンッ!!
ば、ば、ばれた………。
最悪最低。
今日はクラブがあるのに~~!!
でもまぁしかたないかぁ…。
私が悪いんだもんね。
「はーい。 分かりましたぁ………」
北村「よし! じゃあ授業の続きすんぞ~。
ももか今度はちゃんと聞いとけよ。」
北村先生は黒ーい笑いとともに黒板のほうえと歩いて行った。