翡翠の姫君

優先順位




――――――――――


―――――



「ん……………?」




ここは…………?




「……起きたか。」



後ろから掠れた声が聞こえた。




「………っガク!!?」



後ろを振り返ると、そこには壁に体を預けているガクの姿。



その足からは血が流れている。



「ちょっ………どうしたの!?」




近くに駆け寄ろうとすると


「いっ…………!!」



左腕に痛みが走った。


右手で押さえると、掌に血がついた。






< 122 / 201 >

この作品をシェア

pagetop