翡翠の姫君
言われて上を見てみると、さっきいた場所がある。
私…この高さを落ちたんだ。
そこは約20mほどの高さ。
よそ見していて、少しの崖に気がつかなかったらしい。
でも、明らかにガクの方が重症。
「もしかして…私をかばって…?」
「……………うるさい。」
ガクはボソッと呟く。
「なんでそんな事っ………」
「知らねぇよ!!気づいたらこーなってたんだよ!!」
…は……逆ギレ!!??
「…それより、あっち見てみろよ。」
ガクが見ている方に目を向けると
「あ…!!」
そこには、探していたマカラナとユカラシナが沢山はえていた。
「こんな所にあったんだ…」
私はゆっくりとそこへ行き、何本か摘んだ。
…後はこれを持っていくだけ。