翡翠の姫君




「正式な発表は後日なんだけど。
今日伝えたのは、試験中にケガさせたお詫び。
安全なはずの試験でのケガは私の責任だ。」




「いいえっ…そんな…!!!」



私の注意が足らなかったからなのに…



看護師長はまた、にこりと笑って言った。




「今日はとりあえずゆっくり休みなさい。
治ったら、沢山働いてもらうからね!!」





「あ…ありがとうございます!!」



私は深く頭を下げた。




看護師長は笑いながら、静かに出ていった。





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