翡翠の姫君



驚いた表情で聞いていたレオ。



すると、今度はレオにぎゅっと強く握られる。




「……俺も……一緒だ。」


フッと照れくさそうに。



でも優しく笑って。



「おまえだけじゃない。

俺もおまえがいるから頑張れる。
おまえに会いたくて、仕事も速くこなせる。

救われてるのは俺の方だよ。」



柔らかい声でそう言った。



手が暖かい。


レオの温度が伝わってくる。




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