翡翠の姫君
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―アルバニア王国
「レオ殿下、御手紙が届いております。」
「あぁ、御苦労。」
そう言って一通の手紙を受け取る。
「誰からだ?」
隣にいたセルトが覗き込んできた。
手紙の裏を見ると、紋章が書かれたもので留めてあった。
「この紋章は…シルク国だよね。」
さらに、隣にいたティナが呟いた。
シルク国…
とっさに思い浮かんだのは、あの時の…エミリア。
物の様に扱われていた姿。
自然と眉間にシワがよるのが、自分でもわかった。