翡翠の姫君



「…そっちは?」



やはり、いつもより低い声で話すレオ。



お、怒ってる…?




…とりあえず紹介しないと!!




隣で固まっているガクの背中を叩いて、「ガク!!」と控えめに叫んだ。



そんな私の声に、ハッとしたように姿勢を正して




「は、初めまして!!
看護師見習いのガクと申します!!」




今まで見たこともないくらい、緊張している様子のガク。




少し笑えてきた…。





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